今はブラジル産が、主流とか、・・・・
現代は、国産の絹流通は、ほぼ崩壊しているそうです。
桑畑すら稀になった・・・・現代。
富国強兵・・・として、国民一丸となっていた頃は、
絹が日本を支える大切な産業でしたが
梱包を解いたマッサラな絵絹
絹枠に張り込められた絹に地塗りを施します。
胡粉(ごふん)という基本中の基本である代表的なる日本画絵の具
カキの貝殻や、ホタテの貝殻を原料としていて、
非常に美しい純白が得られるのです。
これを地塗りに施すと、上から重ねる絵の具の発色も美しい!
全体に胡粉を塗り
刷毛で伸ばす 厚塗りは禁物・・・
自然乾燥します・・・
ドライヤーなどで強制的に乾かすなんてもってのほか!!
絵の具はデリケート・・・最大限に絵の具の美しさを引き出す・・細心の工夫が!!
墨をぼかし入れて・・・
虹の七色をぼかし加えて・・・
刷毛による絹ずれの音を、心地よく聞きながら・・・
日本神代絵巻冒頭の部分が・・・今、目の前で、・・・・
創意・・・し、
出来つつあります・・・・
伊邪那岐、伊邪那美、陰陽二神を描き入れ・・・
工程を何度も何度も、重ね・・・・・・丹念に描写を仕上げ・・・
慎重に、深く深く・・・じわじわ・・・・全体の表現の調子を・・・上げてゆきます。
まるで、見えない神霊に導かれる様な・・・・
不思議な不思議な
味わったことのない感覚、・・・リアルに・・・・。
描かされている???
ホントに私が・・・描いたの???
今まで存在しない古事記絵巻・・・・・
今、目の前で、現じ・・・・・・・
悠久の日本歴史が・・・ここに・・・・具現???
超、超、超、・・・・
・・・
私であって私でない・・・・
不思議としか言いようのない感覚・・・
描かされているかのような
特別!!!!、極まる、・・・・気分・・・・
ホントに日本って凄い!!!!!!
古事記を絵巻物にした人がかつては居たのではないかと、
思われますが、実際には、現在、一つも残っていません。
神代、・・・に始まって、膨大なる日本歴史そのものでありますから
一画家の手に負えるようなボリュームでなく、
茫漠として、底知れない深さ、広さがあり、取りとめがないからでしょうか??
神代のおとぎ話・・・と、決めつけられない間口の広さ、深さ、を持っている。
少なくとも我々日本人は、この世界にたった一つの古事記というものを
ありがたくも、畏くも・・・・戴いている。
その、稀なる尊さ・・・・
古事記を深く味わって・・・・未来を紡ぐ・・・
日本の未来は、国民の古事記への理解の深さにかかっている、と言えます。
日本という比類ない国家に活かされていること・・・への認識
日本の悠久の歴史、と、現在、とは、
式年遷宮よって、直に!!! 繋がっているのです!!
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これからも、後の世の人々が、この日本と言う不思議な国のあり様を
思い起こす契機となるような、絵画作品を産んで行けたら・・・
と心から、願っています。
本日は、お寒い中、御参集御高覧頂きまして、本当にありがとうございました。
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