2014年02月14日

続続続 松山展ギャラリートーク

松山展ギャラリートーク 続けます


第62回伊勢神宮式年遷宮は、昨年10月初旬の遷御の儀がそのハイライトですが

実は、内宮と外宮のほかに全部で125社で成り立っているのが伊勢神宮ですから

125社全部の建て替えが終わるのはまだ8年も先

それが終われば、また次の遷宮が待っています。

連綿と続けられてきたことに奇跡的な意味があるんですね。




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 内宮遷御の儀直後 

 宇治橋のたもとに真新しくこの表示が・・・・出されました

  クリックしてみてください




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 斎主代理 黒田清子さま  

御老齢の池田厚子さまに代わられて

遷御の儀前後の儀式すべてにお出ましになられました





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 外宮 遷御の儀 当日・・・夜8時から・・準備は整いました・・・



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 外宮 遷御の儀 当日、

 こちらをお通りになられるんです・・・・豊受大神様が

 私も・・特別奉拝させていただきました・・・

 神秘の極みです・・・勿論、生涯忘れ得ぬ感動でありました。



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 外宮 遷御の儀 翌朝 御神宝読合の儀




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 御神宝読合の儀  

 真新しい漆塗りの唐櫃(からびつ)がきれいに並びました


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 ちょこっと・・・新宮が見えます!!





なんと!!!

今の法律で言うとオウム真理教も伊勢神宮も

宗教法人としては同じ扱い! 同等です。

本来、神道は宗教ではありませんが

アメリカ始め連合国の陰謀に・・・染め込まれて

日本の国体を消滅させよう、弱らせようとする・・・

陰謀・・・に気がつかない日本人がまだ大勢いて・・

本来国事でなければならない式年遷宮を

オウム真理教と一緒くたにして・・・宗教行為!!??

とみなす誤った認識にとどまっている

法律の方が間違ってますね・・・・

洗脳されている場合ではありません!!

が・・それでも・・

去年一年で神宮に参拝された方はナント・・・1300万人!!!

これまでにない記録的数字でありました。

まさに、日本人の魂の故郷なんです!!

800万人超えた!!と関係者さえ驚いていたのは

つい一昨年の秋口でしたが・・・

式年遷宮の資金は昔は国家予算でありましたが、

現在は神宮自身と、神宮崇敬会という

支持母体が主になって賄っております。





第62回伊勢神宮式年遷宮を記念して

一対の絵巻物を奉納させていただきますが、そのひとつ、

【日本神代絵巻(やまとしんだいえまき)】が、ここに飾られています

残念ながら、少々会場が狭いので、22mの全貌をご覧いただくことはできませんが

冒頭のドラマチックな場面が連続する所をどうぞお楽しみください。

すべて絵絹に描いております。

絵絹とは横120センチ、縦50センチくらいのシルクの生地を

木枠に張り込んで絵を描き、詞書を加えて完成させた後

表具師が絵巻物として仕立てるのです。

22mもの長い絵巻物は少ないので表具師は大変でした、

熟練の匠に頼んだのですが、最初は断られた・・・

描く方も後半の巻き取る軸芯に近い場面ほど薄塗りしようとする

表具の匠は自分の手に負えないことは絶対やらない・・・

失敗すると絵がだめになるから・・・

表具の生地は真白なる小葵紋。




絵巻物は掛け軸の長ーーいものですから、当然、巻き取るのですね

従って、絵の具を厚塗りしたのでは、巻き取ればボロボロ絵の具が剥落する

薄塗りによって全部を仕上げなければならないと言う制約がある。

現代の日本画家の殆どは、額装の需要しかないので

このような古典的技法を自由自在に扱うことは出来なくなっています

が、私は、古典技法が得意なので・・・・

昔の偉大な絵師達は薄塗りでいかに深みを出すか・・

と言う事に、真剣に取り組まざるを得なった。

だから、上手い。

今はそういう日本画の大事な大事な

核をすら台無しにして、何とも思わない・・・

自称日本画家???があふれてます、







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まだ、木枠に張られている状態です・・・表具を待つ・・・・

八岐大蛇退治のシーン



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詞書だけの場面もあります・・・・拡大してご覧ください




つづく・・・
posted by 絵師天山 at 16:05| Comment(0) | 伊勢神宮奉納記念展
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