この作品は、京都御所の丑寅、
鬼門の方角にある江戸時代前期、後水尾天皇によって造営された修学院離宮の庭園。
その池畔の取材から想を得ています。
御長命であられた後水尾天皇は、
英邁なる資質にさらなる磨きをかけられた! といわれる賢帝。
徳川幕府の力を利用して、事実上の天皇親政を成し遂げようとされました。
その経世のお力をこの造園にも発揮あそばされたのがこの離宮です。
田んぼや畑まで邸内に取り入れて、人工湖を造り舟遊びまでされたのでした。
裏鬼門に当たる桂離宮と絢を競うかのように、
今日も尚その深い魅力を発信しています。
日本文化の世界に比類なき高さは、その源が皇室にあるからであります。
日本らしい、日本独自の文物、
あるいは外来のモノであっても時を得て、いずれ日本風にこなしてしまう包容力も
その核に天皇が永代におわしました故であり、皇室に勝るモノはこの世に存在しないのです。
この作品は個人のご依頼にお答えして描いたもので、その方の居間に飾られます。
個展や院展、そのほか
このように個人への制作等々を重ねながら、一方で
【日本神代絵巻】並びに【伊勢神宮式年遷宮絵巻】を謹製させていただくこと
・・・は大変なことですが、国の宝物となる様な作品にしたいと念願しています。
いよいよ本制作開始!!
制作の様子をお伝えして参ります。
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