平成26年、2014年。北の丸の国立近代美術館で、春草展が、開催されることになっていることがわかりました。
没後100年の今年、あちこちで、春草の画業を慕って、様々な企画が、色々なところで行われる筈だ、と思っていた私は、その気配が全然感じられないことに苛立っていましたが、・・。
春草は夭折の大天才ですから、作品が少ないし、各地に分散されているので、まとまった展覧会を開くのが難しいのです。
開催しようにも、ある程度の数を揃えるには、骨が折れる。
長野の飯田の生まれなので、飯田市美術館でも、考えたようでしたが、昨今の経済事情と、作品を集める難しさとで、実際困っているようです。
こういうときには、国の力が必要。
さすが、近代美術館の館長さん、はじめ、学芸の方々の、ビジョンは、しっかり春草を視野に入れていたと見えます。
ちょうど100年記念は、出来ないけれど、まあ、良いでしょう。とにかく昨今の日本文化をないがしろにする世相こそ大問題。この世相をひっくり返すのは、抜きん出た実物に触れる機会を重ねるしかありません。
やっぱり、日本画って、いいねーーー。と思わず賛美してしまう、作品が必要なのです。
いまや、くだらない現代アートと称する、まがい物に、皆がひきずられてしまい、錬金術屋と化した自称文化人???ばかり跋扈して、えらそうにしている現象は、黙っているわけにはゆきません。
一言でこれらのやからを黙らせる力を持っている春草こそ、今、絶対に必要なパワーなんです。
文化と言う物は、本物ならば、凄い力がある。世の中を変えることが出来るものなんです。
だから、悪いほうへ使うと、ものすごい悪影響がある。現在のほとんどすべての展覧会は、それ。
春草は、不世出の大天才。 3年後を楽しみにしながら、ブログギャラリーで、コノ大天才をご紹介してゆきましょう。
2011年03月01日
春草展、開催決まる
posted by 絵師天山 at 22:09| Comment(0)
| 菱田春草
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