2018年11月08日

【あはれをかしの物語】個展

12月5日〜10日
日本橋三越本店6階特選画廊
【あはれをかしの物語】個展出品作品より





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【不二山】

かぐや姫を月の世界に連れ戻してしまった天人達が、ご褒美にくれた“不死の妙薬”。
かぐや姫が居ない世界で不死になっても仕方がない、天に一番近いところで燃やしてしまいなさい、と
御門はおおせになり勅命を受けたもののふ共が、その頂で妙薬を焼いたのでその山を不二山と名付け、
転じて富士山と言う。
つまり、実に古き良き御名前であります。





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          【雛】(ひいな)

江戸時代中期〜後期、今に伝わる極めつきの美しい雛人形が造られました。都大路の地場産業として栄えたのでしょう。そもそもは、女の子の無事な生育を願い、身代わり=カタシロとして人形を川に流す、
のが本来の役目。
美々しく飾りたて子孫まで家宝として伝えたりしてはマズイわけですが、日本人はそこにさらなる愛惜を感じて、後世に残るほどの優美な雛を生み出すことを誇りとして来たのだと思います。
          




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           雛の部分





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          【羽音】

嵯峨野の床しい景観は広沢池あたりで一つのピークに達します。
伊勢の新斎宮を伴って、かの六条の御息所が仮住まいしたのはこのあたり?
時の流れが静止してしまった様な静寂。
殊にむし暑い夏に訪れると、鳥たちの羽音が翠の中にやさしく響き渡るのです。




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          部分図





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          【天の河】

月を眺めるほどの広い場所ではなく、樹間より覗く銀河も麗しい。













posted by 絵師天山 at 23:40| Comment(0) | あはれをかしの物語展
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