2016年11月28日

本年最高のエポック!!

今年十月、
スバラシイ体験を得ました。
それは、宮内庁式部職楽部による雅楽の初鑑賞です。





        1雅楽.jpg






腹の底からの感動、といいますか、
実に実に、ホントに、ホントに、
良いものだなあ!!と、魂が揺さぶられ、
文字通り言葉を失ったのであります。


伊勢神宮で御神楽を拝観した時など、
浦安の舞、とか、蘭陵王(らんりょうおう)とか・・
・・・良いなあ・・・くらいは感じ、
雅楽なるものを
知らないわけではありませんでしたが、
本格的に鑑賞させていただくのはこれが初めてだったのです。

若いころならば、
これほどの感触は得られなかったかも知れませんが、

こちらも、日々、世に問う、大和絵傑作作品を志向し
創り続けてベテランの域に届きそうな絵師ですから
大抵なものにはもう驚かない。
というか、素裸の感動はしづらい?
はず、だが、この宮内庁式部職に依る
本格的雅楽フルコースは
正に絶品。



驚きのハイレベル。
この事実をまだ知らなかった浅はかさに
学ぶべき事は無くなると言う事はないのだと
痛感させられたのです。


御案内して下さった方は、
もう何度も拝観しているようで、
御好意に感謝したのは無論ですが、
ちゃんとしたルートで申し込めば抽選の上
誰でも見る事が出来るし
春秋二回、わざわざ、
一般公開のチャンスが設定されていると言うのにも
二度びっくり。・・・・
少々、日々の暮らしからは遠いモノとはいえ、
さらに、

「天皇こそ文化の源」

の感深く、とにかく有り難き極みでありました。


私の、知らず知らず、口走る“スバラシイ!”の連発で、
御隣に座られた方は迷惑だった様ですが、
たまたま、その方も雅楽界の方らしく
合間に、控え目でありながら、的確な解説をして下さり、
私の素朴な質問にもお答え下さって
程良く知識欲を満たしてくれました。






        2雅楽.jpg





        3雅楽.jpg





        4雅楽.jpg





        6雅楽.jpg





        7雅楽.jpg





ガルーダインドネシア航空という航空会社、
聞いたことはありませんか、
このガルーダというのは、現地の神象らしく、
インドネシアの象徴的存在・・・
このガルーダの形態が、何度か観たことのある蘭陵王の面にそっくりなのはなぜだろう?とかねてから疑問に思っていたのですが、

この謎を解いて下さったのは、
陰陽師の先生でした、


その昔、スメラミコト(=天皇)のオワします
日本に世界中から朝貢使節が集まり、
それぞれの国、地方の、素晴らしきものを
スメラミコトに献上させていただいていた時代があり、
今のインドネシアから到来したガルーダの舞が大層評判になり
それが現在の雅楽のルーツの代表となった・・・・

という謎解きでした。

事実、平安中期に完成されたとされる雅楽は、
日本古来の歌と舞と
アジア大陸から伝来した器楽と舞が融合され
日本化したものの総体、・・と、されています。



つまるところ、
天皇に観ていただく、
その為に世界中から心血を注いだ生え抜きの歌舞チームが
争う様にして、技と雅とを磨きに磨いた・・・
その集大成が、現在の雅楽、・・・
という訳ですから、まあ、当然と言えば当然。
魂を揺さぶるほどの雅やかなる、楽しさ・・・
それは、正しく当然、当たり前と言えるのでしょう。




あの洋楽フルオーケストラの・・品のない、
楽しくもなければ、美しくもない、
ただただうるさいだけの、押し寄せる粗雑なる波動・・
騒音発生装置・・・とはまるで雲泥の差・・・

(これはあくまでも個人の感想です・・・)

なんで日本人はユダヤ、アングロサクソンの音楽にコロっと騙されちゃうんでしょうかねえ・・・


管絃(かんげん)と舞楽(ぶがく)と歌謡(かよう)の三つの演奏形態があるようですが、
管絃(かんげん)は、世界最古のオーケストラと断言出来るでしょうし
舞楽(ぶがく)は、世界最古の神楽=へんばい、から
歌謡(かよう)は、世界最古の和歌から、
それぞれの形態が定まっていったのは自明です。



それにしても、畏れ多い事に
皇居の一隅で、時と場所を提供してくださり
しかも・・・タダで、
これほどの超ハイグレード文化に直に触れられるのは、
もちろん、・・・・・
世界に類するものさえ有る筈は・・・・・
有る筈もなく・・・






      
        DSCN6544.JPG





        DSCN6540.JPG





        DSCN6537.JPG











posted by 絵師天山 at 22:51| Comment(6) | 日本ならでは
この記事へのコメント
高橋先生は古典を大切にされて、格式高い行事などに参加なされて素晴らしいと思います。
Posted by ふな at 2016年12月21日 17:16
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: