2016年01月02日

神宮徴古館リニューアル


先の第62回伊勢神宮式年遷宮を記念して
【日本神代絵巻】を描き、奉納させていただきましたが、
20メートルを超える大作絵巻を収蔵してくださっているのが
伊勢神宮の神宮徴古館。


明治42年創建のこの施設が耐震工事を伴うリニューアルを終え、新たに開館しました。






     2徴古館.jpg





『お伊勢さんの博物館』として親しまれている
神宮徴古館は外宮と内宮のほぼ中間地点、
倉田山とよばれる緑豊かな丘陵にあります。


一帯は皇學館大學はじめ市内の高校などが点在する文教地区で、
天照大神様を伊勢へ導かれた倭姫命を御まつりする
皇大神宮別宮倭姫宮のそばには、
神宮徴古館、農業館、神宮美術館が集まっているのです。


一生に一度は伊勢神宮にご参拝したい・・のは
誰でも・・・日本人の通有性。
だが、さらに足を延ばして数多ある別宮詣りとか、
徴古館、農業館などの施設を訪れる人は・・・・なかなか。

広大な伊勢神宮の全てを味わう事はとても大変ですけれど
そんな余裕が欲しいもの・・・
勿論おかげ横丁の美食も見逃せません・・・


神宮徴古館は
『歴史と文化の総合博物館』として
≪神苑会≫の企画により
明治42年9月29日に日本最初の私立博物館として創設されました。


ルネッサンス式の建物は、当時の宮廷建築の第一人者、片山東熊(かたやまとうくま)の設計。

≪神苑会≫は、神宮の神域に民家が接近し、火災等のおそれも多くなった明治19年に、神苑の清浄と美観を守るとともに、博物館などの文化施設の開設を目的に発足。明治22年には有栖川宮幟仁親王殿下(ありすがわのみやたるひとしんのう)を初代総裁にいただき、明治天皇の御手許金御下賜を始め、全国有志の協賛を得て、国家的な規模で神苑整備事業を推進。明治44年事業目的を完遂して解散しました。

明治44年4月から神宮に移管された徴古館は、お伊勢さんの博物館として親しまれてきましたが、昭和20年の戦災により建物と収蔵品の大部分を焼失。昭和28年の第59回式年遷宮を記念して、外壁はそのままに、二階建てに改装、以来、神宮式年遷宮で大御神に奉られた御装束神宝をはじめ、国の重要文化財11点を含む、歴史考古美術工芸など一万三千点を収蔵展示。
天照大御神を歴代天皇がおまつりされてこられた由緒により、皇室との深い関わりを伝える資料も収蔵されて来たのです。





        1徴古館.jpg
         (リニューアル前の外観)




徴古館の向かいにある神宮美術館の庭園や辺りの苑地も整備され『倭姫文化の森』と名付けて、遊歩道など四季折々の美しさが期待されます。初詣には最高のコース!!






          3徴古館.jpg
           オープニング式典





          5倭姫.jpg
          昨年冬、遷宮が行われたばかりの倭姫宮






posted by 絵師天山 at 02:00| Comment(2) | 伊勢神宮奉納記念展
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