2015年11月28日

根津美術館 物語をえがく展


根津美術館では自前のコレクションから
物語をえがくー王朝文学からお伽草子までー
展、を開催しています。


新装成った根津美術館も見もの・・・

11月14日から12月23日まで
表参道駅近く、徒歩圏 根津美術館へどうぞ。






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殊にお伽草紙はあまり見慣れない・・・?
かと、思われますが、
大和絵の素朴なる一面が顕れていて
日本画の本質が飾り気なく覗いており
好感を持てるはず。


お伽草子は、室町時代より
婦人や、子供向けの物語草子として
民間に流布されたもの。
簡単な内容で素朴な説話を
これまた簡単な挿絵とともに楽しむ、・・・






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絵巻物形式や冊子形式の奈良絵本
あるいは木版の刊本、と
形式も変遷して行きましたが





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江戸時代には庶民の娯楽として
相当栄えたのです。
複雑な構成や詳細な描写には乏しいので
余計に入りやすい。
現代人ののゲーム?
みたいな感じでしょうか??違うかな?


面白さの裏にある寓意に当時の世相が垣間見られたり、
中世の民間信仰を理解する手がかりともなっています。
いわば、庶民の為の大和絵


普通の大和絵に比べてその筆法描法は
少々拙いところがありますが、
拙いが故の力強さ、
土俗的ともいえるおおらかさ、と共に
独特の清らかさ、
無邪気なる心ばえ・・・
飾らない情感、
八百万の神々と共に遊ぶ・・・
というような、楽しさに溢れているのです。




現代人が忘れてしまいそうな心を・・・
ノゾけます…よ








美術館からのメッセージ

物語は、古くから絵に描かれ、楽しまれました。たとえば、伊勢物語の存在がはじめて文献上に知られるのは源氏物語のなかですが、そこにおいて伊勢物語はすでに絵巻として登場します。もちろん源氏物語も、成立後まもなく絵に描かれ始めたと考えられています。また、中世まではもっぱら絵巻や冊子、色紙といった小画面に描かれた物語絵は、近世になると大画面の屏風にも描かれるようになり、物語が室内を彩りました。
 このたびの展覧会では、伊勢や源氏の王朝文学から平家物語、曾我物語、西行物語、そして酒吞童子をはじめとするお伽草子まで、さまざまな物語を描いた多彩な形式の絵画作品を集めます。晩秋のひとときを、物語と絵とともにお過ごしください。





posted by 絵師天山 at 01:00| Comment(1) | アトリエ天山からのお知らせ