2015年11月27日

続 久隅守景展

圧巻でした!!

久隅守景展!!!


後期展示は前期よりもさらにグレードアップ!!





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昨年は菱田春草展で大いに楽しませていただきましたが、
概ね、昨今は、心底楽しめる美術展は・・・・皆無
僅かに、一点、二点、まあまあの品物が見れれば儲けもの・・・
ぐらいの、まったく残念極まる展示会だけは・・・

目白押し・・


写実しかできないおぢさん、・・・フェルメール展とか
塗りたくるだけのおぢさん、・・・モネ展とか
・・・・・

枕絵なんか、展覧会までして見るもの??
ではないし、・・・・
いくらかマシではあるけれど
もう、琳派で全てをククルのは、
かなり、時代オクレではないかと・・・思いますけれど・・・

空間恐怖症の若冲にも辟易・・・だし


西欧への劣等意識で成り立ってしまっている砂上の楼閣が
音を立てて崩れさる時が、・・・
ホントに・・・・待たれます・・・・・


審美眼の深い人には、全くさびしい限りの現代美術界ですが

この久隅守景展は、極上!!

ヨダレもの・・・・まさに圧巻でした!!!


私自身、無知であったことを反省・・・・
これほどまでの・・・・・
知らなかった・・・??


師匠の探幽よりもハイグレードであることは
先ず間違いなく、応挙などでも・・・
太刀打ちできないかもしれないクラス・・・
雪舟がちょうど好敵手であるのかも知れません・・・
春草もビックリ・・・・!!

あっと驚く超ハイクラスの絵師であることが今日これだけハッキリと明示されたのですから、
この・・・平成の御代も捨てたものではありません・・・・まさに、日本文化の精髄ここにあり!
掃き溜めに鶴とは正しくこの事・・・・・





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           鷹狩図屏風部分






こんな、素晴らしい絵師が、
日本に居た!
のでした・・・・・









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写真などでは、万分の一の良さも伝わらず、
誠に残念。

和紙も、大版のものは、
桶が作れないので出来なかった時代なのに、
屏風という、小さな和紙を張り継いで成り立つ、
日本の知恵によって工夫された大画面に
非常に心温まる世界を描出・・・・


先日、北の湖親方の訃報で申し上げた事ですけれど
大相撲が神事であって、スポーツという範疇には
納まりきれないのと同じく、

日本文化の全ては、いわば、神事であるとも言え、
それは絵画も同じ、
豊かな精神美という分母は
欠かす事が出来ないものであり、
八百万の神々と共に、生を楽しむ、

そこに、何らの、痛々しさもなければ、
卑怯未練もないし、だいいち、我欲や、争いの心は、
そもそも・・・美しいはずは、ない!

神の御前では、人間の競争心もむしろ微笑ましく、
愛でる事さえ出来るけれども・・・・
私闘で、感激する人は、
世界広しといえども、誰ひとり居らん!!!

のであります。

その事を、この作品群は、無言で語っている訳ですね。








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いや、まいった!まいった!
上には上がいますねぇ、
日本には。
凄いねー日本人は・・・








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誠に素晴らしい!!

どこまでいっても、
結局は弱肉強食でしかない西欧文明は
一日も早く・・・・滅びねば・・・・・・


普遍なる人間性を謳歌しようとする
日本文化こそ
世界の頂点へ舞登らねばなりません。





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posted by 絵師天山 at 01:00| Comment(0) | 日本画の真髄
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