2015年11月22日

【歴史の真実】39   日本相撲協会理事長逝く

公益財団法人日本相撲協会理事長
北の湖親方が亡くなられました。
享年62歳
北海道出身
花のニッパチ(昭和28年生まれ)の主人公であり
勿論、周知の大横綱、

輪島との熱戦やら、
勝って当たり前、のカワイゲのなさやら・・
土俵を割った相手をダメ押しした挙句
ふんぞり返って勝ち名乗り、・・・
まあ、あまりの強さに不人気な面もあったくらい。





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だが、
彼ほど横綱らしい力士もおりません、
後の千代の富士が大横綱に成長したのも
北の湖親方の大いなる存在の寄らしめるところ・・・


昨今のモンゴル人横綱などには
真似も出来ない人格者であり、
引退以後その人望によって、周囲の柱となり、盾ともなり、
八百長問題などで協会が揺れたときも
苦虫をかみつぶしたような?実直なる各方面への対応など、
それはそれは、実に感心させられたものでした。


なかなか、ああはなれません。

彼ほど、公、(おおやけ)という事を良く知っていた力士は他にいない。

つまり、相撲は国技でありスポーツという範疇だけでは捕えられない“神事そのものなのである”という、当前な事を貫き通した人だったと思うのです。

白鳳などはこのあたりが全然分かって居りません。
成績は北の湖理事長を凌いだかもしれないが、
根本が間違っているから、
並みいる相撲好きを唸らせることが出来ない・・・。

最近は最後の4、5番は面白くないので
私なんか中継を見ないことが多い
なぜか?
横綱大関、上位の出番は見逃せないところな筈だが、
横綱大関のやるべきことじゃあない技が
毎日のように繰り出されて・・・

ファンとしては白けるだけ。

先日など、なんと【ねこだまし】をやったらしい。
最高の記録保持者である白鳳サマが、・・・だよ。


【ねこだまし】という技は、
立会の時に相手の目と鼻の先でパチンと手をたたいて
相手を翻弄させ出鼻をくじこうとする・・・言わば、
文字通り、窮鼠猫を噛む・・・式の・・・
とても敵わない相手に、もう万策尽き、仕方なしに
下位力士が最後のあだ花として・・・
まあ、取りあえずやってみる、
技とも言えんような姑息な・・・・・
(他に効き目のありそうなのがないから・・・)
・・・・


少なくとも
横綱のやることじゃあない!!
まして大横綱北の湖理事長の実績を凌駕する様な横綱が
こんなこと、やるかぁ!!  ホントに??
あほか! 白鳳・・・・・・誠に残念。

卑怯未練も勝負の内、と考えるのは
それはスポーツ。
そこに【公】はない。
自分さえよければ良い。自分が勝つことが正義!
他には何もない。

・・・・・・相撲は、
卑怯未練は一切しないのが当たり前なんです。
なぜなら、神事。だから。
神様に見ていただくんだから・・・
猫だましなんて、横綱の眼中にあるべき技ではない!


白鳳が猫だましを下位力士に平気でやっちゃうのは
つまり、【公】、を知らないからなんであります。

これを簡単に考えてはなりません。
日本文化の破壊に直結しているのだから。

勝負事だから誰でも勝ちたい、
当然、手段を選ばず
勝てば官軍、負け犬の遠吠え・・・
まあ、相撲を【私】と勘違いしていても許される
下位レベルならともかく・・・
横綱に昇格した力士が問答無用・・
勝ち負けだけに執着しているのが・・・
美しいか??
そこに精神の美しさがあるのか??
神事というのは、結果を追いかけることも必要だが
そこに美がなくてはならない。
そこにホンモノを見る事が出来るから無限の魅力が生まれる。
神と共にそれをこそ楽しむ・・・




美しくなければ神事とは言わない、んであります。

白鳳は明らかに日本文化を貶めています。

伊勢神宮式年遷宮にみられる美、

相撲の世界にもそれと同質の美を見るが故に
何百年も何千年も続いてきたのであり、
ただの勝ち負け・・結果追求だけで、人は感動しない

心底の魅力は感じられない。
少なくとも大人は・・・
私闘の明け暮れなど、見たいとも思わない!!
幼児性が抜けていない野蛮人の勝ち名乗りなど

いりまへん・・・


つまり
大相撲の本質は
北の湖理事長の死とともに・・・・
滅んでしまったのかも知れないのであります。

日本にしかない文化がまた一つ崩れ去ろうとしています。

北の湖理事長は白鳳の幼児性さえ
自身の不徳、と責任を感じていたのかも知れません。

惜しまれることです。









posted by 絵師天山 at 02:30| Comment(0) | 歴史の真実
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