2015年06月17日

続“かさねの色目”


現代の和服だってそれは立派な
世界に冠たる衣装美。


振袖も紋付き袴も、人目を引く
圧倒的存在感があるし、


燕尾服で固めても・・・・実は、
和服の正装の方が似合うのは
日本人として当然のことでありましょう。

和服文化も残念、
日常から切り離してしまって
ネクタイに背広・・・
似合いもしないのに、
ミリタリールックに惚れるのは
洋の東西を問わない・・とばかり、
スーツ姿が和服を凌駕してしまったのですが、
日本人としては実に惜しい、
コチラの欧米化も根が深く、日本人は
ずいぶんと損している訳ですね。


和服の原点である装束に至っては
神社の神官、雅楽、相撲などにその一部が使われ
そして本格的には御皇室にのみ遺され
日常どころか、殆ど着用した一般人はいない?
くらいに、滅んでしまいそう・・・・だけれど、
その存在感は和服をはるかに凌駕するものであり
この衣装に驚愕しない人は
世界中探しても一人もいない!!・・・くらいの
それはそれは高いレベルの衣装美なのであります。









コチラがいわゆる【梅襲】(うめがさね)


          IMG_2637.JPG



実に美しいものです・・・・



       
      IMG_2652.JPG





          IMG_2653.JPG




『襲』の色目(かさねのいろめ)の典型ですね
一枚一枚の衣も美しいがそれを着重ねして
その配色を思いきり楽しむ。

楽しむ為には
配色を考え、整え、創意工夫を凝らしに凝らす・・・



   koubai.jpg




   murasaki.jpg




   usuyou.jpg




如何ですか?
時間をかけて普遍性を求めた素晴らしい配色

『襲』の色目(かさねのいろめ)そのものが
最高の芸術品なんです。





      takamado.jpg

       高円宮憲仁親王殿下




      IMG_2650.JPG 

       高円宮妃





     IMG_2703.JPG
      秋篠宮文仁親王殿下




     IMG_2700.JPG
      秋篠宮妃






          IMG_2692.JPG

             今上陛下、皇后陛下











紅の薄様
くれないのうすよう・・・

紫の薄様
むらさきのうすよう・・・・

紅梅の匂
こうばいのにおい・・・・



なんと雅なことでしょう、
日本の風土、季節を楽しむのに
これ以上の方法がありましょうか・・・








            syouten.jpg 

              かぐや姫











 
posted by 絵師天山 at 12:50| Comment(2) | 装束 
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: