2014年08月26日

魅惑の春草 G 六歌仙


六歌仙(ろっかせん)とは・・・・
『古今和歌集』の序文のひとつ「仮名序」において、
紀貫之が「近き世にその名きこえたる人」として挙げた6人の歌人の総称です。


僧正遍昭(そうじょうへんじょう)
在原業平(ありわらのなりひら)
文屋康秀(ぶんやのやすひで)
喜撰法師(きせんほうし)
小野小町(おののこまち)
大友黒主(おおとものくろぬし)


既に超一流、当代随一!と、定評のあった紀貫之さま・・・
・・・・が選んだ・・・・ビッグ6、の歌人。



そして、

若干24歳の菱田春草が描いたのはコチラ





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       【六歌仙】 二曲一双   明治32年作

             日本美術院横浜絵画共進会出品







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小野小町は紅一点だから間違えようがなく、

在原業平も高位高官だから、装束ではっきりしており、

大友黒主、文屋康秀、もわかりましょう・・・が、

僧正遍昭と喜撰法師の区別が分かりにくい???


部分図を良くご覧になると、

線描は残っているが、線を無くしてしまいたい意図が感じられます。

無線への願望がよく表れている作品で
後に・・・


終いには、ホントに無線になってゆく・・・・
そして又、線に回帰してゆく・・・・




それにしても、凄い・・・

春草若干24歳



posted by 絵師天山 at 05:00| Comment(4) | 菱田春草
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