2014年08月21日

魅惑の百人一首 27


【中納言兼輔】(ちゅうなごんかねすけ=堤中納言)

甕の原わきてながるるいづみ川いつ見きとてか恋しかるらむ

   みかのはらわきてながるるいずみがわいつみきとてかこいしかるらん






          kanesuke.jpg





“みか(甕)の原”、は、山城の国相楽郡にある地。

“いづみ川”、は、今の木津川で、みか(甕)の原を貫流しています。
“いつ見”、に掛かっている・・・・


中納言兼輔は、鴨川の堤に屋敷を構えたので、堤中納言とも呼ばれ・・・

三条右大臣、藤原定方、と共に醍醐天皇の延喜歌壇を形成。

古今集成立にも貢献した、と言われています。



甕は、カメで、水や酒を入れるカメのこと・・・
甕を埋めたところから水が湧いた!
という、伝説が古くから言い伝えられていて、
湧いて流れ出したいづみ川の清流がせせらぎとなり
奔流と変わる様に
恋も膨らんでゆく・・・・

貴方様を“いつ見”た?・・・
と言うので、こんなにも恋しいのでありましょう・・・

いつ、どんな風に、見染めた?
とも・・・定かな記憶もないままに、
いつしか恋ひ余る心を、
持て、扱いかねております・・・

なかなか複雑ですが、言われた女性の方からすれば、
かなり心地よく響く歌でありましょう。

止まりはしない水流の様に、
恋心が軽やかに押し寄せてくる、のですから
こんなにも深い思い入れを表白されたら・・・

もう・・・・なびいてしまい・・・・。






posted by 絵師天山 at 05:00| Comment(0) | 百人一首
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