2014年08月11日

絵巻物

 
 続けて、絵巻物についてもう少し語ります。
まず、
【春日権現記絵巻】
東大名誉教授、故秋山光和先生の御著書に、御物中の白眉といえば、春日権現験記絵巻である。との解説があり、しかも『日本絵画史上最も貴重な基準作例であり・・・』とも言われており、この絵巻物こそ、現存する最高峰の絵巻、と言えましょう。

20巻それぞれが、大体10メートル前後、春日大社の女神様を中心に据えた、藤原一門繁栄の証としての絵巻物であり、泰斗秋山先生のお言葉を待つまでもなく、質量ともに第一等の絵巻であります。

もちろんその他にも、

【判大納言絵巻】
【後三年合戦絵巻】
【平治物語絵詞】
【蒙古襲来絵詞】
【信貴山縁起絵巻】
【北野天神縁起絵巻】
【佐竹本三十六歌仙絵巻】
【源氏物語絵巻】
【鳥獣戯画巻】・・・・


戦記文学もの、社寺縁起もの、説話文学もの、
物語文学もの、

歌仙もの、風刺画戯画もの・・・年中行事もの、

六道絵高僧伝などの宗教もの、似絵(にせえ)もの、
お伽草子もの・・・・


そして近代にも、数多の絵巻が、

横山大観先生の【生々流転】、【四時山水】、

小林古径先生の【清姫】

岩橋英遠先生の【道産子追憶の巻】


・・・・・・・・

忘れてはならないのが江戸時代に大量生産した浮世絵師、
岩佐又兵衛の手になる絵巻群でしょうか・・・・


【みちのく絵巻】を描いてみたのは、これら優品の数々に憧れた結果でした。

そして、“日の本絵巻”シリーズとして、連作が始まります。


コチラは“日の本絵巻”【水辺の謳編】




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       始めに、  風による漣の水面




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       次いで、鯉の魚影が・・・・・カイツブリの足元に




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       雨滴に揺れる水面・・・・




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      下の段、静止した水面に水芭蕉が映り・・・・
      華麗なる花菖蒲が咲き競う




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      花菖蒲から、
      天高く青い秋空を映す水面が揺れる・・・・






部分

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そして、コチラは“日の本絵巻”【続 水辺の謳編】





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     続編では、緋鯉がゆらりと泳ぐ・・・



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     その先に、鴛鴦が・・・



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     水鳥たちの動きで揺れ動く水面が・・・・
     冬、日本は渡りの水鳥で賑わうのです




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     下の段にはいって・・・・雪解けの琵琶湖、
     春の訪れ、過ぎ行く春・・・・・





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     時は移って、緑爽やかに、湖影を彩る・・・・



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     やがて、秋が訪れる・・・・






   この二点と、他一点が、総理大臣官邸に展示されます。

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posted by 絵師天山 at 05:00| Comment(0) | 日本画の真髄
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