2018年12月05日

あはれ・をかしの物語展


  【竹取】




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この作品は竹取と題して、第69回春の院展に出品しました。
50号のMサイズ。すこし長い四角です。
竹林の闇に光が射す気配と
月の揺り籠に抱かれている産まれたてのかぐや姫様


はげ!?

頭の毛は
生まれたたての赤ちゃんはたいてい解らないくらい薄い
禿げてはいないけれど、
ごく稀に黒々した赤ん坊も居ないではありませんが
こんなに立派なはげ・・・は・・・


月の世界から地球の竹林にイキナリ顕れて
三ヶ月で成人する・・・
つまり、人間よりも美しいが人間では・・・ない・・・
宇宙人みたい、だから、始めは毛が無い方が可愛い?
と思ったので、・・・こう、描きました。


産着も工夫して、
亀甲紋様の地に向い蝶の丸紋・・・
とし、・・・立体感をわざと無視。
新月の細い月の輪に産着を纏った姫を
上手く嵌めようと・・・・



竹林の重厚な暗さは、より神秘感を深める様に・・・・


元光る竹なむ一筋ありける
三寸ばかりなる人
いと美しうてゐたり
この稚子
麗はしき事世になく
屋の内は暗き処なく光満ちたり・・・・

心地悪しく苦しき時も
この子を見れば苦しき事もやみぬ
腹立たしき事も慰みけり・・・



御存じ竹取物語冒頭、
かぐや姫の生い立ちであります。





posted by 絵師天山 at 10:00| Comment(1) | あはれをかしの物語展